地域創生拠点「アグリサイエンスバレー常総」に新施設 「道の駅常総」「TSUTAYA BOOK 常総IC」


セレモニーの様子。中央右が神達市長、中央左が植草氏

戸田建設などがセレモニー

 戸田建設(東京都中央区)は5月26日、茨城県常総市と官民連携事業で進めてきた、農業6次産業化を軸とした地域創生拠点「アグリサイエンスバレー常総」のまちびらきセレモニーを開催した。同日にはエリア内に茨城県初の「TSUTAYA BOOKSTORE」店舗として翌27日に新規開業した「TSUTAYA BOOKSTORE 常総インターチェンジ」の内覧会を実施。常総市発の地域創生事業が本格始動した。

 

セレモニーの様子。中央右が神達市長、中央左が植草氏

 

 アグリサイエンスバレー構想は、常総市で多数の地権者が所有する農地を集約し大区画化すると同時に、生産、加工、流通、販売までの一貫した事業施設を整備し、農業6次産業化による地域活性化を目指すまちづくり事業。テーマとして「農業の6次産業化」を掲げ、食品加工(第2次産業)、流通・販売(第3次産業)との組み合わせで農産物の価値を上げ、第1次産業である農業の活性化を図る。

 今回開業したTSUTAYA BOOKSTORE 常総インターチェンジは、戸田建設、同社グループの東和観光開発(山口県大島町)、カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC、東京都渋谷区)の3者が事業協力者として同構想に参画し、整備を進めたもので、同店舗に隣接し、4月末に開業した「道の駅常総」とともに誘客の核となる。

 

スタバのドリンクを片手に本を選べる

 

 TSUTAYA BOOKSTORE 常総インターチェンジのコンセプトは「Second House 自宅でできない楽しみを」。「親と子」「生活」「食」の三つをテーマに掲げてライフスタイル提案を行う複合型書店で、店内に併設されたスターバックスコーヒーのドリンクなどを楽しみながら書籍を選べる「BOOK&CAFE」スタイルを採用している。

 店内に全天候型のあそび場「kusu―guru kids park(クスグルキッズパーク)」を備えるのも同店舗の大きな特徴。「遊具のある遊び場が無い」という地域の声を受け、店外にも遊具を備えた遊び場を設ける等、子どもが安心して遊べる場の提供にも注力する。地産地消のジェラートショップ「SENDA BANDA」(TODA農房常総)、手作りパンとケーキの「夢工房 粉とクリーム」なども同店内に備え、誰もがゆったりと過ごせる滞在空間が広がる。

 

kusu―guru kids parkの入り口付近。店舗内には児童向け書籍も多数そろえる

 セレモニーでは、神達岳志・常総市長、戸田建設執行役員副社長・植草弘氏らがあいさつ。神達市長は、「官民連携で市の職員としてもさまざまな可能性や自分の役割を認識できた。これからも地方創生のモデルになるような取り組みを進めたい」と話した。今春のゴールデンウイークの観光入り込み客数で道の駅常総が県内第4位(1位は国営ひたち海浜公園)となったことに触れ、「当市が観光地のベスト5に入るとは夢にも思わなかった。常総にとって新しい”景色”が始まった」と伝えた。

 植草氏は「同事業で約2千人の雇用や税収効果を見込み、地元と連携した波及効果が期待されている」と述べ、「農業6次産業化を軸とする新たな地域創生拠点として、官民連携のまちづくりのモデルとして注目を集め、すでに100を超える自治体や企業が視察に訪れた」と明かした。

 

外観。圏央道・常総ICに近接する立地から車での来客が主だが、今後は公共交通と結ぶシャトルバスを走らせる計画もあるという

 
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