一般財団法人地域活性化センターはこのほど、地域の優れたパンフレットや動画を表彰する「地域プロモーションアワード(旧地域プロモーション大賞)」について、「ふるさとパンフレット大賞」に高知県四万十町、「ふるさと動画大賞」は青森県大鰐町が受賞したと発表した。
パンフレット大賞には109点の応募があり、大賞をはじめ優秀賞や南伸坊賞(審査委員長)など7点を選んだ。
四万十町の作品は「シマントチョウ シアワセブック」。町の自然や日常風景などを撮った写真を多く使い、「キャッチコピーは誇張せず、ありのままの表現で伝えている」(にぎわい創出課)という。
審査員からは「水の写真が奇麗で、これだけでも幸せな気分になれる。ガイドブックとしての実用性も兼ね備えている」など、高い評価を得た。
このほか、優秀賞は岩手県普代村の「普代村を守った奇跡の水門」、南伸坊賞は北海道美唄市の「BIBAI DESTINATION GAIDO」が受賞。
動画大賞には143点の応募があり、計8点が選ばれた。大鰐町の作品は「家族のかたち、大鰐のくらし」。子育てをテーマに、町に住む家族(りんご農家)の何気ない姿を映し、大鰐暮らしの魅力を伝える移住定住のPRムービーとなっている。町の企画観光課は「大鰐温泉や主要産業であるりんごなどを映しつつ、何気ない暮らしの魅力を伝え、移住促進につながればとの思いから制作した」という。
審査員は「映像の美しさだけにとどまらぬ、強い企画があった。そこに町の意志が鼓動として聴こえてくる」「まさに移住に取り組んだ大作の風格があり、訴える力の強さに見入った」などと講評した。
優秀賞は新潟県佐渡市の「SADO GOLD&SILVER MINES For all Tourists」、箭内道彦賞(審査委員長)は京都府福知山市の「コンセプトムービー『光秀マインド』」、秋吉久美子賞(女優)は岐阜県郡上市の「The snowy landscape of Japan’s heartland」が選ばれた。