日本三大船祭りの一つとされる第69回「塩竃みなと祭」が18日、宮城県塩釜市で開かれた。見どころの「神輿海上渡御」では、塩釜神社と志波彦神社の重さ約千キロの神輿2基を「御座船」の龍鳳丸と鳳凰丸に載せ、松島湾内を「巡幸」し、海上の安全や大漁を願った。
御座船に従う100隻の船も大漁旗を掲げて塩釜港内を一周、日本三景の松島湾内を巡った。岸壁を埋めた約3万人の観客らは勇壮な船団に手を振った。
2011年の東日本大震災時には、港や漁船などが被災し、祭りの開催も危ぶまれたが、中止せずに継続。被災地の復興の象徴となり、地域に根差した伝統行事として、ふるさとイベント大賞で「第1回内閣総理大臣賞」を受賞した。