日本政策金融公庫はこのほど、中小企業景況調査の8月分を公表した。同月の中小企業の売上DIは前月比8.7ポイント増のマイナス23.2で、21カ月連続のマイナス圏となった。
DIは売り上げが前月比で増加の企業割合から減少の企業割合を引いた値(季節調整値)。調査は8月中旬、三大都市圏の同公庫取引先900社に行い、このうち605社から有効回答を得た。
DIを6の最終需要分野別に見ると、全てがマイナス圏となった。ただ、衣生活関連を除く5分野で前月から好転した。食生活関連は1.0ポイント増のマイナス11.6。建設関連は15.5ポイント増のマイナス20.4。衣生活関連は20.8ポイント減のマイナス52.2。
今後3カ月の売上見通しDI(今月以降3カ月間の売り上げが過去3カ月の実績比で増加の企業割合から減少の企業割合を引いた値、季節調整値)は、全業種で前月比5.3ポイント増のマイナス27.8と、20カ月連続のマイナス圏となった。
6の最終需要分野別では、全てがマイナス圏で、設備投資関連、乗用車関連の2分野が上昇。建設関連、電機・電子関連、食生活関連、衣生活関連の4分野が低下となった。