変なホテル東京浅草田原町、真空包装機を導入 長期滞在者に好評


伊藤氏とTOSEIのスマートパック

 変なホテル東京 浅草田原町(東京都台東区、217室)は、TOSEI(東京都品川区)が開発した衣類などを圧縮パックできる真空包装機を導入し、インバウンドを中心とする長期滞在者が求める要望に対応。顧客満足度を高めている。

 同館は2019年9月にオープン。地下鉄銀座線の田原町駅から徒歩3分、浅草までは徒歩10分というロケーション。館内は浅草を意識し、和のテイストを至るところに配している。その一つ、「ジャパネスクツインルーム」は、床を一段高くした小上がりの上にベッドを配置。小さな子供の転落防止にもつながるという。

 3室ある「パンダファミリースイートルーム」も人気で、特大サイズのパンダのぬいぐるみがファミリー客を出迎える。パンダ柄のベッドカバーやタオルなどパンダづくしが特徴だ。

 また、リフレッシュしたい衣類などを掛けて、そのシワを伸ばすと同時に消臭、除菌なども行うLGスタイラーを設置した客室も人気が高い。

 最近では宿泊客の利便性をさらに高めるために、「エクスプレスチェックイン」を採用した。このシステムは、(1)ウェブから予約をした利用者に通知メッセージを送信(2)利用者は必要事項の入力と支払いを済ませてからQRコードを取得(3)利用者はホテル到着後、チェックイン機にQRコードをかざすだけでルームキーを受け取れる。

 真空包装機「スマートパック」の正式採用は今年の5月で、変な商社が販売を担当した。導入理由を変なホテル東京 浅草田原町の統括支配人、伊藤史樹氏はこう話す。「変なホテルのブランドコンセプトは、変わり続けることを約束するホテル。常にお客さまの満足度を高めるために、新しいものを探し続けている」。導入の決め手は、インバウンドの宿泊比率が80%で、かつ、平均で4~5泊する長期滞在者が多いことだ。

 スマートパックは、市販のA2サイズのビニール袋を使用し、衣類、タオル、ぬいぐるみなどを入れて圧縮パックするもの。日本で購入した衣類などを圧縮して本国に持ち帰りたいというニーズに応えた。ニットのセーターであれば2~3枚を入れることができ、3分の1程度に圧縮できる。

 同館ではコインボックス付きの卓上型をフロント近辺に設置。200円で3分間使用できる。また、スマートパックのすぐそばに使用方法を説明するディスプレイも設けたため、問題なく利用されている。

 伊藤氏は、「深夜に荷物をまとめるお客さまが多い。1日平均で20回は使用されている」とした上で、「スマートパックが設置されているので、当館を選んだというお客さまも増えている」と話している。

 この件についての問い合わせ先は、変な商社TEL03(3974)0711。


伊藤氏とTOSEIのスマートパック

 
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