外務省は2020年4月から、香港を除く7カ所の在中国公館で、中国人の団体・個人観光一次査証(ビザ)の申請をオンライン化する。オンライン申請が可能なのは、各公館から指定を受けた旅行会社。同時に電子ビザも導入する。北京の日本大使館では一部を先行して実施している。
河野太郎外相は7月29日の会見で、「観光立国推進の実現に向けて、ビザ申請にかかる申請者の利便性の向上に取り組むと同時に、水際対策としての審査にしっかり取り組んでいきたい」と述べた。
北京の日本大使館では、5月下旬からオンライン申請のテスト運用を実施しており、その結果を受けて団体観光一次ビザのオンライン申請受け付けを7月30日に開始。その運用状況を見ながら個人観光一次査証の申請もオンライン化する。
中国人向け観光ビザの発給は15年ごろから急増し、18年の発給件数は数次ビザを除くと約414万3千件に達した。