中国人インバウンド支援会社の富士(眞柄泰利社長)、地図出版大手のゼンリン(高山善司社長)、神奈川新聞社(掘田憲司社長)の3社は、訪日外国人旅行客向けに情報発信事業を行う「羽田空港ベイエリア情報発信事業有限責任事業組合(羽田空港 Free Time LLP)」を設立した。1月28日に開いた記者会見には、溝畑宏観光庁長官、阿部孝夫川崎市長、タレントの服部真湖さんらも駆けつけ、エールを送った。
主に羽田空港新国際線ターミナルを利用する海外からの観光客、ビジネス客に向けて、フリーマガジン、インターネット、FMラジオの3媒体で、日本の観光や文化、生活情報の発信を同日から始めた。
英語・中国語簡体字による2言語表記のフリーマガジン「自由時間 Free Time」を10万部発行。6万部を羽田空港国際線ターミナルロビーや東京MKタクシーなどで配布する。残り4万部は北京市、上海市の旅行会社、北京大学など日本語コースのある大学200校、中国のホテルなどで配布する。
同2言語による情報発信サイト、自由時間 Free Timeも開設。日本最大級のQ&Aサイト「OKウェイブ」、生活情報サイト「オールアバウト」などと連携し、観光や生活など、外国人からのさまざまな質問に回答していく。
FMラジオ局「FMインターウェーブ」で放送中の中国語番組「東京達人」には自由時間の情報発信コーナーを設ける。東京達人は昨年10月に放送を開始。番組制作やレポートをすべて中国人スタッフが担当。月〜金曜に1日3回放送されている。
写真左から高山、阿部、堀田、溝畑、服部、眞柄の各氏