日本政策金融公庫は10月、外食に関する消費者調査を行った。最近1カ月の外食頻度は新型コロナの感染拡大前に比べて「減った」とする回答が約7割。ただ、今後は「増える」が約3割と、「控える」の回答を上回った。コロナ下の外食は「開放感のある店」「近くの店」「通い慣れた店」を好む傾向が見られた。
新型コロナが感染拡大する前の1月以前と比べた最近1カ月の外食頻度は、「減った」が70.9%、「変わらない」が22.8%、「増えた」が6.3%だった。
外食頻度の変化は地域別では大きな差異は見られないものの、いずれの年代も男性より女性の方が「減った」と回答した割合が高くなった。
外食頻度が減った理由を聞くと(当てはまるものを三つ回答)、「感染しないか不安だから」が60.1%とトップ。「家族や友人に移してしまうリスクが怖いから」(38.2%)、「一緒に外食する相手に気を使うので」(25.4%)が続いた。
最近1カ月と比べた今後の外食頻度は、「変わらないと思う」が54.6%と約半数を占めた。次に多いのは「増えると思う」で28.1%。「控えると思う」の17.4%を上回った。
コロナ下の外食についての意見は「開放感のある店を選びたい」が最も多く、55.2%が「とてもそう思う」「そう思う」と回答。以下、「遠出せずに自宅・職場等の近くで済ませたい」(52.2%)、「新しい店よりは行きつけの店を利用したい」(51.1%)が続いた。「実施している感染予防対策を店舗やSNSで“見える化”してほしい」(48.7%)、「店内で飲食するなら短時間で利用したい」(48.1%)、「プレミアム付き食事券などでお得に外食できれば、外食頻度を増やしたい」(47.8%)なども半数近くが回答した。