大分県由布市、滞在・循環型観光をPR


 大分県の由布市まちづくり観光協会は11月26日、由布院エリアの観光情報を発信する観光情報説明会「由布院温泉を拠点とした滞在・循環型観光のススメvol.2」を東京・銀座の大分県東京事務所で開いた=写真。メディアを中心に約40人が参加。地元観光関係者が魅力をPRした。

 説明会では地域内の各観光協会が地域の魅力を紹介。塚原高原観光協会は、標高600メートルにある場所ならではの自然を生かした観光を提案。夏は新緑、秋はススキや紅葉、冬は雪が楽しめるほか、グルメを味わいながらサイクリングができる。

 由布院観光協会は、ラグビーW杯時に欧米の人で温泉街がにぎわったエピソードを紹介。秋~冬には全国3位の湧出量を誇る温泉街の側にある金隣湖では朝霧を望め、今も多くの外国人が訪れている。

 はさま由布川峡谷観光協会は、約12キロにわたる由布川峡谷のキャニオニングツアーを紹介。高さ15メートルの滝上、下降後の側壁からの景観などは「ここでしか味わえないもの」として人気だ。由布市庄内町観光協会は、日本名水百選でもある「尾池」を紹介。国立公園内にあり、登山やキャンプと共に訪れる観光地としてにぎわっている。

 湯平温泉観光協会は、地域での祭り、イベントを紹介。5月には石畳の温泉街で稚児行列や旅館女将による花踊り大行進が行われる「湯平温泉祭り」、9月にはみこし、子ども太鼓が奉納される「白熊祭り」が行われるなど年中さまざまなイベントが実施されている。

 由布市まちづくり観光局の生野敬嗣次長は「由布市の観光は人が主役。訪れる人、提供する人のみんなが主役だ。旅する中で特別な何かを見いだしてもらえる場所にしていきたい」と述べた。

 「湯布院温泉郷」は、10月4日に環境省の国民保養温泉地として指定範囲を市内全域へと拡大。由布市では、由布院温泉を拠点とした市内の循環観光を提案している。

 
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