大阪、韓国・釜山、中国・上海の3都市の代表による、観光振興をテーマとした「釜山・上海・大阪 ゴールデン・トライアングル・サミット」が10月25日、大阪市のリーガロイヤルホテルで開催され、許南植・釜山広域市長、学平・上海市人民代表大会常務委員会主任、関淳一・大阪市長が出席した。
歴史的、文化的、経済的に関係の深い釜山、上海、大阪の3都市が「ゴールデン・トライアングル」として連携を図り、東アジア域内の観光交流促進や、欧米をはじめとする世界からの観光客誘致に共同で取り組んでいる「ゴールデン・トライアングル推進事業」の一環。サミット開催は今回が初めて。
関市長は「05年10月に3都市の観光振興団体による観光サミットでゴールデン・トライアングル構想が提唱され、具体化を進めてきた。3都市は距離的にも近く、地理的条件にも恵まれている。一致団結し、実りある事業にしていきたい」とあいさつした。
同事業のこれまでの取り組みとして、今年3月にドイツで開催された国際観光展「ベルリン国際ツーリズム・マーケット展」への共同PRブースの出展を報告。また、観光振興の取り組み、今後の都市間連携などの議論が交わされた。
3都市は、(1)釜山国際映画祭、10年上海世界博覧会、「水都大阪2009」など国際イベントを活用した観光プロモーション(2)観光資源の魅力の情報発信(3)文化、スポーツ、経済、技術などさまざまな分野での青少年の交流──について連携、協力する共同宣言を採択した。
握手する3氏(左から、関、許の各氏)