大阪・関西万博、天皇皇后両陛下ご臨席のもと開会式 開幕は明日13日


開会式のパフォーマンス(2025日本国際博覧会の公式Youtubeより)

 2025日本国際博覧会(大阪・関西万博)が13日開幕する。これに先立つ12日、大阪・夢洲の同万博会場内EXPOホール「シャインハット」とEXPOナショナルデーホール「レイガーデン」で、天皇皇后両陛下ご臨席の下開会式が開かれた。秋篠宮ご夫妻はじめ国内外の要人や関係者が出席し、明日からの開幕を祝った。

 「Re-Connect巡り、響き、還り、繋がる」をテーマに掲げた開会式では、万博のスペシャルサポーターを務めるバーチャルヒューマン・immaが司会進行を担当。主催者を代表して2025年日本国際博覧会協会の十倉雅和会長が登壇し、「日本の万博史上最大となる160を超える国、地域、国際機関が夢洲に集まる。世界中の人々やアイデア、文化、価値観が集うことで、より良き未来社会を共に作る一生に一度の機会になる。世界が分断を乗り越えて一堂に会し、お互いにつながり語り合う。命に向きあい、全ての命について考える機会にしてほしい。万博会場での体験が来場者の記憶に深く刻まれ、一人一人が新たな一歩を踏み出し、命輝く未来社会につながることを信じている」とあいさつした。

 開催都市、国を代表して吉村洋文大阪府知事と石破茂首相もあいさつ。吉村知事は工事関係者や参加国への謝意を述べた上で「今回は史上初めての海上での万博。夢洲は海を介して世界が1つであること実感できる。この地で参加158の国と地域の皆さんと共に、未来世界の羅針盤を築いていきたい」と意欲を語った。石破茂首相は「ここから新しい日本の姿を発信していく。コロナ禍を乗り越えた世界は、さまざまな分断の危機に直面している。この時代に世界中の人々が集って命というテーマに向き合い、最先端の技術や多様な考え方、文化に触れることは極めて大きな意義がある。大屋根リングの内外でさまざまな交流が進み、世界が再び結びついていくことを期待したい」と語った。

 開幕に際して祝辞に立たれた天皇陛下は、「大阪・関西万博をとおして、世界の人々がすべての命を尊重して、持続する未来を共に作り上げていくことを希望する。万博を通じて子ども達が世界の国や地域、人々への理解を深め、次世代の技術やSDGの達成に理解を深め、未来ミライの社会について考えることを願っている」とおことばを述べられた。

 このほか開会式では「生命のリレー」「鼓動」「祭り」「Parade of Global Harmony」「Physical Twin Symphony」をテーマに、歌舞伎役者の尾上菊五郎さんやダンスパフォーマンス集団「アバンギャルディ」、ダンス&ボーカルユニット「新しい学校のリーダーズ」などによるパフォーマンスが披露された。同博覧会アンバサダーを務める佐渡裕氏の指揮によるフェスティバルファンファーレの演奏なども行われ、開会ムードを盛り上げた。

 大阪・関西万博は10月13日までの184日間開催。2820万人の来場を予定している。

 
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