大阪観光大学(大阪府熊取町)の学生がツアー内容を提案し、添乗員として参加するモニターツアー「味わい泉州熊取旬の旅」が20日に行われた。モニターツアーの主催は、同大学の卒業生が勤務するクラウン観光公社。
モニターツアーは、同大学の学生が地元泉州地域を観光で活性化させる「泉州RUSHプロジェクト」の一環。プロジェクトは2008年に開始し、同大学と熊取町の共同事業として今年で3年目を迎える。
今回はJR天王寺駅前を発着する日帰りのバスツアーで、熊取町にある泉州地域特産の水なすなどにスポットを当てた。大阪府北部など泉州地域以外の大阪府民をターゲットにした。
熊取町の水なす農家を訪れ、水なすの歴史を学び、水なす畑を見学。料亭で出されるほど高価な水なすの漬物の試食も行われた。
また、熊取町では、全国ため池100選に選ばれた「長池オアシス」で、長池のハスの花や実を使った善哉、ハスの葉を使った日本酒などが振る舞われた。国指定の重要文化財、中家住宅も見学し、隣接する熊取交流センター「煉瓦館」で藍染めなどを体験した。
車窓からは日本一高いビルとなったあべのハルカスをはじめ、堺、岸和田などを学生がガイドした。
同大学の橋本佳江教授は「卒業によって担当する学生が入れ替わるので、毎回フレッシュな内容になっている。学官連携で地域を盛り上げると同時に、学生の実践の場として成果を上げていきたい」と話している。
泉州地域特産の水なす畑を見学