JR大阪駅と南北の駅ビルで構成する「大阪ステーションシティ(OSC)」が4日、グランドオープンした。関西を代表する新たな観光スポットとして注目を集めそうだ。
OSCは西日本最大のターミナル駅、JR大阪駅が約30年ぶりに改修され誕生した。北側に新たな駅ビルの「ノースゲートビルディング」を建設、南側の既存の駅ビルのアクティ大阪はリニューアルして名称もサウスゲートビルに改めた。
駅ビルは大阪駅を挟んで南北にガラス張りの巨大ドーム屋根と連絡通路、橋上駅舎、広場などを設けた。大阪駅の3階部分にも新たな改札口を設け、私鉄や市営地下鉄との乗り換えの利便性も向上させた。
広場は8カ所あり、待ち合わせ場所や展望フロアとして、大阪市内の景色や夜景も楽しめる。大阪駅も近未来的なデザインとなり、海外メディアには「空港のようだ」と紹介された。5階の「時空(とき)の広場」からは、発着する列車が鉄道模型のように見え、観光客の人気も高い。
ノースゲートビルディングには、JR大阪三越伊勢丹と専門店街「ルクア」がオープンし、初日には約50万人が来店した。JR大阪三越伊勢丹と、さらに関西で最大級となる大型シネコンの「大阪ステーションシティシネマ」もオープンした。
南側の駅ビル「サウスゲートビルディング」に入居しているホテルグランヴィア大阪もリニューアルを進めているほか、大丸三越梅田店は売り場面積を1.6倍に増床。テナントに人気キャラクターショップ「ポケモンセンター」も新たに入居した。
16日からはOSCのガイドツアーもスタートする。8つの広場にある個性的な時計を紹介する「時計ツアー」などが設定されている。
にぎわう「時空(とき)の広場」の入口付近