東映太秦映画村(京都市右京区)に12日、昭和を代表する歌手、美空ひばりさんの足跡を紹介する「京都太秦美空ひばり座」がオープンした。「京都嵐山美空ひばり座」の閉館から5カ月、再開を熱望するファンの声に応えて開館した。
嵐山の展示物に加えて、映画村内にある施設らしく、レトロな映画館のような空間が魅力。映画女優としての美空ひばりさんの活躍を伝えるコーナーも新設。ゆかりの品など150点余りを展示している。
施設の構成は、(1)プロローグ(2)映画の世界(3)音楽の世界(4)舞台の世界(5)シアター(6)物販コーナー。
プロローグには、等身大ブロンズ像、手形、陶板全身写真、大型ビジュアルパネル、年表を展示。映画の世界では、ひばり映画黄金期の映画館風景を東映京都撮影所がリアルに再現し、背景に当時のスチールを280点余り使用した。音楽の世界は、伝説の「不死鳥コンサート」の魅力を伝える衣装や再現ジオラマを展示。舞台の世界には、「芸能生活40周年記念 春秋千姫絵巻’86歌声はひばりと共に」の衣装などが並ぶ。シアターは、出演した東映の全93作品のポスターを展示。物販コーナーではひばり座グッズなどを販売している。
「音楽の世界」での衣装展示