奈良県は2020年4月をめどに、県下最大の会議場施設「奈良県コンベンションセンター」をオープンする。国際会議や展示会、イベントから小規模なミーティングまで幅広く活用できるという。周辺には外資系高級ホテルなどもでき、MICE誘致への体制が本格的に整うことになる。
同センターは国の名勝・奈良公園と平城宮跡の中間に建設される。近鉄奈良線・新大宮駅から徒歩10分ほどの距離。
地下2階・地上2階建てで、延べ床面積は約3万5千平方メートル。(1)2千人を収容できる大会議場や中会議室などがある「コンベンション施設」(2)屋根付き屋外広場の「屋外多目的広場」(3)飲食・物販施設や劇場を備えた「観光振興施設・屋内多目的広場」(4)バスターミナル―などの機能を備えている。
同センターの周辺には、20年春開業予定の外資系高級ホテル「JWマリオットホテル奈良」やNHK新奈良放送会館などが建設され、これらと連携したMICE対応に力を入れる。
県は国連世界観光機関(UNWTO)が21年に開く総会の誘致を目指しており、その際、同センターの利用を予定している。実現すれば、県の観光振興に一段と弾みが付きそうだ。