奈良県は15日、県の魅力をPRする観光キャンペーンを開始した。同日、東京・六本木ヒルズでオープニングイベントを実施、県出身の俳優・八嶋智人さんや笑い飯、IMALUさんらが駆けつけ、PRに一役買った。会場では世界遺産、春日大社の回廊を再現し、年に3日間のみ点灯される万燈籠を披露した。
キャンペーンテーマは「1300年のこころ、見つけました」。来年3月から行われる春日大社の20年に一度の「第六十次式年造替」や、今年10月18日から県立美術館で始まる現存最古の書物「古事記」の特別展「大古事記展」など、県を舞台にしたイベントと連動して、奈良の魅力をアピールしていく。
オープニングイベントの司会はフリーアナウンサーの小林麻耶さんが務めた。
冒頭、キャンペーンの概要などを説明した福井義尚観光局長は、キャンペーン期間中「日本一観光客にやさしい奈良」を目指し、主要観光地にフリーワイファイ環境を整備することや、(1)外国人観光客交流館(仮称)の設置(2)通訳案内士による外国人観光客お助け隊(同)の結成(3)消費税免税店の拡大—などに取り組むことを明らかにした上で、「京都に追いつき、追い越したい」と意気込みを示した。
トークセッションではゲストが奈良の魅力を語り、「仏隆寺がお勧め。千年ずっと咲いている長生きの桜を見て」(笑い飯の哲夫さん)、「御所柿のおいしさが忘れられない。プライベートでも行きたい」(IMALUさん)と述べていた。
式年造替関係では、今年9月12日〜12月20日と来年1月8日〜3月20日の期間、御本殿特別参拝が行われる。このほか、音楽祭「ムジークフェストなら2014」(今年6月14〜29日)、なら燈花会(同8月5〜14日)などが開催される。
観光キャンペーンのパネルを手に笑顔を見せるゲストら(左から3人目が福井局長)