
奈良県橿原市は1月から、市内の飲食店で新しいご当地グルメ「かしはらHi!チーズグルメ」を提供している=写真。同市は初代天皇・神武天皇が創建したといわれる橿原神宮や最初の本格的な都である藤原京など「日本のはじまりの地」として有名。加えて古代日本のチーズのはじまりといわれる「蘇」の発祥地でもあることにちなんで企画された。
チーズグルメの開発は市内の飲食事業者18店舗の協力のもと行われ、昨年10月のプロジェクト開始から約3カ月を経てスイーツ、酒のおつまみなど三つのジャンルが開発され、1月時点で26のメニューが誕生している。チーズグルメの反響について、橿原市観光協会の松井昌宏事務局長は、「すでにいくつかの店舗から好評であるとの声をいただいている。チーズグルメ一覧を掲載したフリーペーパーを各店舗に設置しているため、一つの店舗に限らず他の店舗を訪れるきっかけにもなっており効果は大きいと実感している」と語った。
また同市は対戦型格闘ゲーム「street fighter」とコラボした観光周遊アプリ「street fighter×kashihara観光周遊アプリ」も提供している。市内の指定されたスポットを周遊することでオリジナルキャラクターのアートを集められる体験型のアプリで、今回の企画に合わせてスペシャルクエストを実施中。チーズグルメごとに用意された2次元コードを読み取りクエストをクリアするとリワードが受け取れる。「street fighter」は海外の利用者が圧倒的に多く、国内の若年層とともにインバウンドの観光客にもゲームを楽しんでもらい、橿原市の魅力を知ってもらうことを目標としている。
松井事務局長によると各店舗で展開中のご当地グルメは来年度以降も提供していく方針で、「協賛店舗の拡大や新メニューの開発なども視野に入れている。『チーズの街』として今後も橿原市を盛り上げていきたい」と語った。