帝国データバンクはこのほど、女性登用に対する企業の意識調査を行った。管理職(課長相当職以上)で女性が占める割合は「10%未満」が81.1%と多く、5年前と比べて増加した企業も16.8%にとどまった。今後増加を見込む企業は22.0%で、中小企業より大企業の方が高い率となっている。
自社の管理職に占める女性の割合は、0%(全員男性)が47.6%と最多。以下、「5%未満」(23.9%)、「5%以上10%未満」(9.6%)が続き、これらを合わせた「10%未満」が81.1%と約8割に上った。
「10%未満」を規模別にみると、中小企業が78.8%なのに対し、大企業が88.7%と10ポイント近く高く、大企業の中で女性登用の割合が低い実態が浮き彫りにされた。
女性管理職が過去5年間で増加した企業は16.8%にとどまった。逆に、減少した企業は4.3%。「変わらない」とする企業は72.1%と最も多かった。
今後どのように変わっていくかでは、増加と回答した企業が22.0%と、およそ5社に1社。減少は1.0%と少なく、変わらないは59.7%と約6割だった。
増加すると回答した企業を規模別でみると、大企業が29.2%と、中小企業の19.8%に比べ、9.4ポイント高くなっている。「現在、女性の管理職登用があまり芳しくない大企業でも、将来的には登用が進んでいくことが示唆される」(帝国データバンク)。