全国の企業における女性管理職割合の平均は10.9%で、調査開始以来初の2桁台となった。帝国データバンクが7月、全国2万7191社を対象に行った「女性登用に対する企業の意識調査」によるもの(有効回答数1万1282社)。9の業界別では小売が19.4%と最高。旅館・ホテルを含めたサービスは15.3%と3位だった。
自社における課長相当職以上の管理職に占める女性の割合を訪ねた。「0%(全員男性)」が43.0%と最も多かったが、前年の調査(45.1%)に比べて2.1ポイント割合が低下した。
次に多いのが「10%未満」の25.5%(前年比0.4ポイント減)。以下、「30%以上」(11.4%、同1.6ポイント増)、「10%以上20%未満」(9.1%、同0.5ポイント増)、「20%以上30%未満」(6.4%、同増減なし)、「分からない」(4.5%、同0.4ポイント増)。
政府が目指す「女性管理職割合30%程度」について、達成している企業割合が前年から1.6ポイント増と、上昇幅が過去最大。2013年の調査開始以降、初めて10%を超えた。一方、0%を含む「10%未満」の割合は68.5%と、初めて7割を下回った。
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