日本旅館協会関西支部連合会(岡本厚会長)は10月17日、大阪コロナホテル(大阪市東淀川区)で令和4年度第2回理事会を開き、各委員会の直近の活動について情報を共有した。
総務企画委員会は令和元年に開始した「旅館の魅力を発信する活動」に関連し、旅館を若者により広く知ってもらう活動の一環として、大学、高校、専門学校に経営者や女将が出向いての講演を行っている。同活動は9月末で61回にのぼる。同連合会事務局は、「講演を聞いた学生が旅館でのインターンシップに参加し、採用試験を受けるようになるなど、成果が少しずつ表れつつある」と話す。
IT・キャッシュレス・生産性向上委員会はグランピングの成功事例やSNSによる旅館・ホテルへの集客、広報の方法を学ぶセミナーを、Zoomを介してオンラインとリアルで同時開催している。
観光立国委員会はコロナ禍前まで実施していた海外キャラバンを台湾で、労務委員会は入社3年未満の外国人労働者を対象としたセミナーをそれぞれ来年2月に実施するなど、コロナ後を見据えた活動を本格的に進める方針だ。
同連合会は、観光庁や協会本部からの情報をより速やかに伝達するため、公式LINEを作成。会員施設における情報共有化に努めている。
理事会の様子。左側は岡本会長