宙ツーリズム推進協議会(縣秀彦代表=国立天文台国際普及室長、約35会員)は11月21日、第1回シンポジウム・総会を東京都港区の電通本社で開いた。
協議会は、宇宙にまつわる魅力を「宙(そら)」と称し、宙を見上げること、宙を旅行することなど、さまざまな情報やサービスの提供を目的として2017年11月に設立。観光庁「テーマ別観光による地方誘客事業」の一つに選定されている。
シンポジウムでは、協議会理事で電通宇宙ラボ主任研究員の荒井誠氏が「宙ツーリズム市場調査」の結果について発表。同理事で鳥取県観光戦略課係長の井田広之氏は「鳥取県は星取県になりました」と題して、星空をテーマにした観光プロモーションの内容などを説明した。また、同理事で日本旅行地方創生推進本部副本部長の三好一弘氏は、日本旅行が「sola旅クラブ」のブランドで実施している「ロケット打上応援ツアー」「宇宙体感ツアー」など宙ツーリズムへの取り組み状況を紹介した。
協議会理事で元JAXA宇宙飛行士の山崎直子氏はあいさつで「将来的には日本が、実際に宇宙に行く『宇宙旅行』のアジアのハブになってほしいと願っている。昼間の観光とともに夜の観光も注目を浴びており、星空見学などで、宙ツーリズムも貢献できる。教育効果も高い宙ツーリズムを盛り上げていきたい」と宙への想いと宙ツーリズム普及への意気込みを語った。
協議会理事で元JAXA宇宙飛行士の山崎氏