観光庁の宿泊旅行統計調査の2016年の確定値がこのほど公表された。年間(1~12月)の宿泊施設の客室稼働率は、前年比0・6ポイント減の59・7%となった。施設のタイプ別では、ビジネスホテルが74・4%(前年比0・2ポイント増)、リゾートホテルが56・9%(同0・9ポイント増)、旅館が37・1%(同0・1ポイント増)となり、調査対象を拡充した10年以降でいずれも最高値を記録した。
他の施設タイプは、シティホテルが同0・5ポイント減の78・7%、簡易宿所が同2・1ポイント減の25・0%だった。旅館は37・1%だったが、従業者数10人以上の施設では55・1%だった。
客室稼働率が高い上位10位までの都道府県(カッコ内は前年比)は、(1)大阪府83・3%(1・5ポイント減)(2)東京都78・8%(3・8ポイント減)(3)福岡県70・8%(2・4ポイント増)(4)愛知県70・2%(1・0ポイント減)(5)神奈川県67・8%(1・0ポイント増)(6)京都府67・3%(4・0%減)(7)千葉県67・0%(4・4ポイント減)(8)埼玉県65・7%(1・0ポイント減)(9)広島県65・6%(1・0ポイント増)(10)沖縄県65・0%(1・7ポイント減)。
大阪府、東京都、京都府などでホテルタイプの高稼働率が目立つ。大阪府はリゾートホテルが89・0%、シティホテルが88・0%、ビジネスホテルが85・2%。京都府はシティホテルが87・5%、ビジネスホテルが85・4%。東京都はビジネスホテルが83・3%、シティホテルが80・8%となった。
旅館の客室稼働率が高い上位の都道府県は、(1)東京都59・8%(2)石川県52・6%(3)神奈川県47・3%(4)北海道46・5%(5)熊本県45・4%(6)群馬県44・1%(7)宮城県43・4%(8)栃木県、静岡県、京都府42・9%(同率)―などだった。
従業者数10人以上の旅館では、(1)東京都80・9%(2)神奈川県67・3%(3)愛媛県65・1%(4)大阪府63・8%(5)北海道、静岡県63・2%(同率)(7)山梨県62・0%(8)群馬県60・7%(9)石川県60・2%(10)兵庫県59・4%―などとなった。