宮崎県は3月26日、県民にとっては当たり前でも見せ方やアピールの仕方で新たに誘客が期待できる地域資源10件を「宮崎観光遺産」として選定した。県は選ばれた遺産の情報発信を積極的に行うとともに、誘客に向けて受け入れ態勢整備や交流促進の取り組みを支援する。
宮崎観光遺産に選ばれたのは三ヶ所神社、御崎神社など神話の街にちなんだスポットや、宮崎県発祥の「チキン南蛮」など宮崎独自のもの。漬物などに加工するため巨大なやぐらを組んで大根を干す「大根やぐら」も選定された。
他県の人には認知度が低かった宮崎県庁が観光施設としてにぎわっていることから、見せ方の工夫や魅力づけで県庁に続く資源が発掘できると考えた。昨年11月、県民から観光遺産を募集し、その中から県が選定した。
観光遺産のアピールは新聞、雑誌への特集記事掲載やホームページの開設などによって行う方針。
大根やぐら