日本旅館協会北海道支部連合会は9日、宿泊実績調査の9月の結果を発表した=表。会員106軒が回答。前年同月比で宿泊人員は35.2%減、売り上げは19.7%減となった。前月に続いて、道や国によるキャンペーンなどで減少幅が縮小した。
宿泊人員の月別の前年同月比は、6月が83.1%減、7月が61.9%減、8月が46.8%減で推移していた。
9月の宿泊人員の内訳は、訪日客は入国制限などが続き前年同月比99.6%減だが、国内客は同26.4%減と持ち直した。道民対象の道内旅行の割引事業「どうみん割」やGo Toトラベル事業が継続し、シルバーウイークの連休を中心に増加した。
回答旅館からは、9月の動向について次のような声が上がった。
「Go Toキャンペーンにより道外からの観光が増えた」
「シルバーウイークは、非常に早くから好調に予約が入った」
「Go Toの影響はかなり大きい。前年の80%まで回復できた。10月から東京が解禁になったので期待したい」
「Go Toキャンペーンにより個人客の動きが活発になったが、教育旅行のキャンセルが全体の売り上げ減に影響した」
「週末および連休はコロナ以前のように入るが、平日は弱い」
「『Go Toトラベル』支援金を利用した方の7割は新規のお客さまだ。当館の宿泊価格帯だと初めに割引価格で宿泊した方はほぼリピーターにはならないことから、支援金が終了した後の予約状況が今から懸念される」