
観光庁は6月30日、旅館・ホテルなどを対象とした2022年度予算「訪日外国人旅行者受入環境整備緊急対策事業費補助金(宿泊施設インバウンド対応支援事業)」の公募を開始した。締め切りは7月29日。ただ、予算の上限に達し次第、公募終了となる。
訪日外国人旅行者などが滞在しやすい環境を整備するため、宿泊施設が実施するストレスフリー対応、または、バリアフリー化の事業に対して補助金を交付する。
ストレスフリーに関する対象事業は、(1)館内共用部の無料公衆無線LAN環境の整備(2)館内共用部の洋式便器の整備(3)自社サイトの多言語化(4)館内共用部の案内表示の多言語化(5)クレジットカードなど決済端末の整備(6)非接触型チェックインシステムやキーレスシステムの導入(7)混雑状況の「見える化」―など。補助率は3分の1。上限額は150万円。
バリアフリー化に関する対象事業は、(1)客室における改修(手すり・スロープの設置、出入り口の拡幅、聴覚障害者・視覚障害者用案内信号装置の設置、車いす使用者が利用しやすい洗面台の設置など)(2)共用部における改修(手すり・スロープの設置、廊下幅の拡幅、エレベーターや段差解消用昇降機の設置、オストメイト用設備の設置、車いす使用者が利用しやすい浴槽への改修、視覚障害者用誘導ブロックの設置など)。補助率は2分の1。補助額は合算で上限500万円。
詳細は、事業のポータルサイト(https://shukuhaku-inbound2022.com/)に掲載されている。