総務省はこのほど、サービス産業動向調査の昨年12月分速報を公表した。同月の宿泊業(旅館・ホテル、簡易宿所、下宿業)の売上高は4650億4400万円で、前年同月比11.9%減少した。サービス産業全体は24兆1304億8500万円で、同1.6%減少した。
宿泊業の売り上げ減少は4カ月連続。東日本大震災の反動などで、昨年3月に15.3%増、4月に17.2%増を記録するなど順調に推移していたが、ここに来てマイナスが続いている。
サービス産業全体の売上高は昨年8月以来、4カ月ぶりに減少した。9の産業大分類別では、「学術研究、専門・技術サービス業」「医療、福祉」「情報通信業」の3業種が前年同月比増加。「宿泊業、飲食サービス業」「生活関連サービス業、娯楽業」など6業種が同減少した。
宿泊業、飲食サービス業は1兆9070億7100万円で、同5.8%減。生活関連サービス業、娯楽業は2兆9472億9700万円で、同3.4%減。
宿泊業の同月の従事者数は75万8789人で、前年同月比3.2%減。1事業所当たり売上高は739万円。1事業従事者当たり売上高は61万円。
前年比1.1%減少 宿泊業の年間売上高
宿泊業の昨年1年間(1〜12月)の売上高は5兆6797億6600万円で、前年比1.1%減少した。
東日本大震災があった2011年は5兆7425億5500万円と、前年比6.0%減少。2012年も小幅ながら減少した。
サービス産業全体の年間売上高は278兆3334億5600万円で、同1.8%増加した。
9の産業大分類別では、「学術研究、専門・技術サービス業」「医療、福祉」など4業種が同増加。「宿泊業、飲食サービス業」「生活関連サービス業、娯楽業」など5業種が同減少した。宿泊業、飲食サービス業は同0.2%減の20兆9684億1200万円。生活関連サービス業、娯楽業は同0.8%減の34兆9798億5600万円。