宿泊産業の未来考える 日本国際観光学会がシンポジウム


DXなどを考えるディスカッション

 日本国際観光学会(崎本武志会長=江戸川大学教授)は5月25日、シンポジウム「宿泊業の未来を考える『イノベーションが導く宿泊産業の未来』」を東京都文京区の東洋大学井上円了ホールで開いた。国際観光施設協会、宿泊施設関連協会、日本能率協会が共催した。

 八芳園の井上義則社長が「ホスピタリティ産業のDX化―八芳園の事例を中心に」で基調講演した。井上氏は、年間千件まで落ちていた八芳園の挙式披露組数を4年間で2千件までV字回復させた後、MICE産業(ビジネスイベンツ)にも参入。交流文化創造企業として新たな市場づくりに取り組んでいる。

 井上氏は「ブライダルのプロデュースのノウハウを生かしてイベントプロデュース、さらに飲食事業の食文化交流を推進してきた。飲食ビジネスを裏で支えるのは人だが、深刻な人手不足問題に直面しており、解決のためにDX推進チーム、空間デザインチームを作った。コロナ禍に対応するため事業ポートフォリオも見直した。アナログ世界『おもてなし深化領域』とデジタル世界『オンラインコミュニケーションデザイン探求領域』に分類。装置・労働集約の部分とデジタル・クリエイティブの部分を統合運用する体制を構築した」と話した。

 続くパネルディスカッション「宿泊業界DX時代のパラダイム転換」では、国際観光施設協会の鈴木裕会長と宿泊施設関連協会の林悦男会長がパネリストとして登壇。東洋大学国際観光学部の徳江順一郎准教授がファシリテーターを務めた。

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