JTB協定旅館ホテル連盟(4243会員)は13日、07年度通常総会を東京のホテルオークラ東京で開催。小田禎彦会長は「昨年度に掲げた『すべての活動のベクトルを“宿泊増売”へ』、今年度も新たな気持ちでこのキャッチフレーズを継続し、実行2年目として取り組みの加重、強化を図る」と事業方針を語った。07年度に宿泊販売額3600億円というJTBの目標を共有化し、支部・幹事支店・国内商品事業部の三位一体の連携で、元気な地域を全国でつくり、宿泊増売に結び付ける考えだ。
小田会長は宿泊増売のための重視ポイントとして、「宿泊単価アップへの取り組み」を1点目に挙げた。「宿泊単価の下落や売り上げ減少というトンネルからようやく抜け出した。価値ある宿泊提供による単価アップの実現を求めていきたい」と強調。経営者セミナーなどを通じた啓発活動を引き続き行うとともに、JTBとも連携し、商品面や販売面での具体的な方策を研究していく。
このほか宿泊増売施策として、宿泊需要の喚起に向けた受地型商品づくり「旅百話」の推進▽宿泊増売連絡会議の活性化▽都市ホテルの会員拡大と対応した事業展開▽「旅ホ連共済」の加入促進──などが示された。
また、小田会長は「JTBの地域分社化や環境変化のなかで、JTBとの連携も新たな段階へ向かおうとしている」と指摘。地域活性化を目的とするJTB各地域会社との連携強化や、09年度の契約更改を前にした契約制度の見直しの必要性を訴えた。
JTBの佐々木隆社長もあいさつし、07年度の宿泊販売目標3600億円について、「JTBグループとして09年度に4千億円を成し遂げるためには必ず達成しなければいけない」と誓いを立てた。
総会では、役員改選で小田会長の再任を決め、06年度のJTBグループ宿泊販売優秀個所とサービス優秀旅館ホテルに対する表彰も行った。
【06年度宿泊販売優秀個所】
北海道旅の予約センター▽郡山支店▽イオン太田ショッピングセンター▽品川支店▽立川北口支店▽法人営業埼玉支店▽海外旅行虎ノ門支店▽オアシス21店▽静岡支店▽豊橋支店▽東大阪支店▽JTB西日本EC営業部▽教育旅行神戸支店▽京都伏見支店▽鳥取支店▽熊本支店▽JTBトラベランド・苫小牧イトーヨーカドー店▽同・グループ旅行渋谷店▽同・調布パルコ店▽同・多摩センター店▽同・高岡サティ店▽同・京都五条ダイヤモンドシティ店▽同・広島ダイヤモンドシティ店▽同・戸畑サティ店▽PTS・丸井本社営業所▽筑後旅行センター▽エコネットサービスSCOOP旅行センター▽アメリカンエキスプレス・インターナショナル・インコーポレイテッド
【06年度サービス最優秀旅館ホテル】
城山観光ホテル(鹿児島)▽山のホテル夢想園(由布院温泉)▽三余庵(十勝川温泉)
【06年度サービス優秀旅館ホテル】
あかん遊久の里鶴雅(阿寒湖畔)▽旅亭花ゆら(登別温泉)▽佳松園(花巻温泉)▽名月荘(上ノ山葉山)▽ホテル鐘山苑(山中湖・忍野)▽宿屋伝七(川治温泉)▽ホテル洲の崎風の抄(館山)▽稲取銀水荘(稲取温泉)▽宇奈月国際ホテル(宇奈月温泉)▽本陣平野屋花兆庵(高山)▽ホテルグランヴィア京都(京都)▽わたらせ温泉ホテルささゆり(渡瀬温泉)▽大和屋別荘(道後温泉)▽グランドハイアット福岡(福岡)▽由布院玉の湯(由布院温泉)▽ルネッサンスリゾートオキナワ(恩納村)
あいさつする小田会長