富山エクセルホテル東急(富山市)は11月25、26日の2日間、「売薬をルーツとする質実剛健な富山気質を体験する」をコンセプトとするモニターツアーを実施した。
同館を運営する東急ホテルズ(東京都渋谷区)が富山市商工労働部観光政策課などとともに、観光庁の地元資源の磨き上げによる域内連携に係る事業に対し「富山の薬売り産業から学ぶ逆境を跳ね返す社会科ツーリズム」の課題のもと採択を受け、同ツアーを造成。「コロナ後を見据え、SDGs未来都市である富山市の観光振興および地域活性化の推進を図ることを目的としている」と同館。
1日目は池田屋安兵衛商店を訪れ、薬膳昼食を体験。参加者からは「『苦味や渋味があるのかな』と勝手に想像していたが、そのようなこともなくおいしく頂けた」などの感想が挙がった。その後は富山ガラス工房を訪れペーパーウエイト作りを行うなど、富山が培ってきた地場産業に触れる1日となった。
2日目は同市内の環水公園で富岩水上ラインに乗船し、岩瀬浜駅からは同市のSDGs政策の象徴とも言える次世代路面電車「ライトレール」に乗車するなど、「コンパクトシティ富山」の交通インフラを移動に組み込んだ行程のもと、北前船回船問屋群の岩瀬地区巡りなどを堪能した。
池田屋安兵衛商店での昼食
ライトレール