小企業の売り上げ、「増加」が初の3割超え


 日本政策金融公庫はこのほど、小企業の決算状況に関する調査結果を公表した。それによると、前年と比べて売り上げが増加したとする企業が30.1%と、調査開始以来、初めて3割を突破。黒字の企業割合も初めて、赤字の企業割合を上回った。

 調査は6月中旬、全国中小企業動向調査(小企業編)の4〜6月期特別調査として実施。同公庫取引先の小企業(従業者20人未満。卸売業、小売業、飲食店.宿泊業は10人未満)に行い、3284企業から有効回答を得た。

 2013年度決算(2013年12月〜2014年3月を期末とする決算)では、前年比で売り上げが増加とする企業割合から減少とする企業割合を引いた売上DIがマイナス13.7と、前年比で9.0ポイント上昇した。マイナス幅の縮小は4年連続。

 売り上げが増加とした企業割合は30.1%、減少とした企業割合は43.8%、不変とした企業割合は26.1%だった。売り上げが増加とした企業割合が3割を超えるのは、2008年の同調査開始以来、初めて。

 業種別では、飲食店.宿泊業の売上DIが前年比13.9ポイント上昇のマイナス15.6。売り上げが増加とした企業割合は28.6%で、前年比7.8ポイント上昇した。

 運輸業は8業種中、唯一DIが低下したが、前年比7.7ポイント低下の2.1と、プラス水準を維持した。

 黒字の企業割合から赤字の企業割合を引いた採算DIは、前年比7.7ポイント上昇の4.2。黒字の企業割合が36.5%、赤字の企業割合が32.3%、収支トントンの企業割合が31.2%だった。黒字の企業割合が赤字の企業割合を上回るのも、調査開始以来初めて。

 業種別では、全ての業種でDIが上昇した。このうち飲食店.宿泊業は同4.1ポイント上昇のマイナス7.2。黒字の企業割合は27.8%で、前年比0.3ポイント上昇した。

 DIがマイナス水準となったのは飲食店.宿泊業と小売業(マイナス0.2)の2業種。ほかは全てプラス水準となった。

 
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