KNTは19日、就職活動を行う学生に向けた書籍「ジョブック」を発刊する。味の素など異業種7社と協業し自費出版するもの。参画企業の仕事の様子や内容を本にまとめることで、学生に働くことへの理解を深めてもらうのが狙い。
参画するのは、KNT、味の素のほか、帝人、花王、コクヨ、JFEスチール、伊勢丹、クレディセゾンの計8社。
ジョブックは各社の採用担当者が制作を担当した。営業や研究、企画などの各職種に就く社員同士の座談会を収録、「仕事内容だけでなく、働くことの面白さや入社後のキャリア・ステップが理解できるようにした」と同社。
KNTでは05年から、異業種企業と共同で新卒採用合同セミナー「ジョブスタディ」を開き、新入社員の早期離職問題解決のため、学生の就労に対する動機付けや企業選択の視野拡大を図っている。昨年のジョブスタディは35社、学生8千人が参加した。ジョブックは同セミナーの内容を補う目的で制作。セミナーに出られない学生が就活情報を得る手段ともなるようにした。
販売価格は消費税込み500円。発行部数は1万部。ジョブスタディの会場やジョブスタディのウエブサイト上でも販売する。
今年のジョブスタディは43社が参加し、11月19日〜来年1月30日に東京など全国4会場で開く。