石川県山代温泉の葉渡莉(萬谷正幸社長)は5日から、「割り箸削減運動」に取り組んでいる。同館は今年、開業10周年を迎え、「人と自然にやさしい旅館づくり」を目指している。今回、同館のコンセプト「木のぬくもり、葉のやさしさ」に合わせ、割り箸の削減に取り組みはじめた。
宿泊客が館内で購入した塗り箸や旅館備え付けの洗い箸を使用する場合、宿泊料から一定額を財団法人世界自然保護基金(WWF)に寄付する。箸を購入した場合は購入額の半額、洗い箸使用は100円を寄付する。割り箸を希望する客には、国産間伐材の箸を提供する。
寄付の流れを明確にするため、箸購入の場合は売店で、洗い箸使用はスタッフから宿泊客へ、寄付の金額が記入されたチケットを手渡す。宿泊客自身が館内に設置してある募金箱にチケットを投入し、スタッフが後で回収する。集計した金額を寄付する。
同館では箸持参の宿泊客向けの対応も検討している。