石川県加賀市の山代温泉で11月1日から、九谷焼のオリジナルぐい呑みを使った誘客イベントが始まっている。観光客がぐい呑みを購入し、飲食店や酒屋などで見せれば試飲や割引サービスが受けられる。温泉街のそぞろ歩きにつなげ、にぎわいを創出する。
このイベントは、山代温泉観光協会が実施する「山代温泉エコ呑み まち巡り」。エコはエコノミー(経済)に引っ掛けた。来年3月末までをプレ期間と位置づけ、集客効果や課題などを整理した上で、4月から通年開催する予定だ。
ぐい呑みは1個800円(税込み)。九谷五彩の水玉模様がデザインされ、「あいうえおの郷」のロゴが入っている。まず300個ほど作り、旅館や簡易休憩所「いっぷくや」で販売する。ぐい呑みを入れる手提げ袋も作った。
イベントに協賛している酒屋では純米酒やましろの試飲ができ、旅館・ホテルでは夕食時に日本酒1杯がサービスされる。
同協会によると、「GoToトラベル」キャンペーンで旅館・ホテルの客足は回復している。週末には満室になるケースも出ており、誘客イベントで弾みをつけたい考えだ。
久谷五彩の水玉柄をあしらったぐい呑み