山形県最上町の赤倉温泉観光協会(柴田真利会長=わらべ唄の宿 湯の原社長)は、協会に加盟する旅館で小学生6年生以下の子どもを対象に1泊2食の宿泊を無料にする取り組み「子育て応援温泉」を8月1日から展開している。少子化が進む中、家族水入らずの時間を赤倉温泉で過ごしてもらおうと企画したもの。県が実施するやまがた子育て支援事業「やまがた子育て応援パスポート」と連携した試み。
家族連れの場合、小学生6年生以下の子どもは何人でも無料になる。このほか、1家族につき「温泉たまご」1パックをプレゼントする。県の実施する子育て支援事業と連携した取り組みでは、県が発行するパスポートカードの提示者に、温泉街の飲食店、食堂で5〜10%引き、または粗品をプレゼントする。09年3月末まで行う。
加盟旅館は「わらべ唄の宿 湯の原」「あべ旅館」「悠湯の宿 湯澤屋」「みどりや旅館」「旅館しゃくなげ」「旅館最上荘」「旅館田代館」の7軒。取り組みをPRするために「子育て応援」と記した約100本の旗と統一バッジを作製。7軒の旅従業員がバッジを胸に付けてもてなす。
柴田会長は「子育て応援温泉を始めて1カ月経ち、わらべ唄の宿では6組ほどの家族が利用してくれて、徐々に取り組みの認知度が高まってきた」と手ごたえを語る。
県の子育て支援事業では「子育て応援パスポートカード」を交付。パスポートカードの受給者事業の協賛店や企業にパスポートカードを提示すれば商品購入額の割引やポイントの加算といったサービスが受けられる取り組み。07年10月から始めている。
従業員が付けるバッチ