旅行業者15社を対象にした「蔵王温泉および蔵王温泉スキー場プロモーション・意見交換会」がこのほど、東京都内で開かれた=写真。2023―24シーズンはスキー客と樹氷鑑賞を含めて40万人ほどの入り込みがあったが、今シーズンはそれを上回る目標を掲げており、達成に向け送客側の意見と協力を求めた。
主催者側からは山形市や蔵王温泉観光協会、蔵王索道協会、DMC蔵王温泉ツーリズムコミッティなどが出席。市によると、観光客は年間270万人ほどで、うち蔵王関連が3分の1を占めている。
スキー場全体のプレゼンテーションでは、今年からジャンプ台「蔵王シャンツェ」の見学ツアー(7月1日~9月30日)や「蔵王樹氷まつり」が今年で60回目との節目となることから、イベントを検討していることなどが紹介された。スキー場開きは12月14日を予定している。
DMCの岡崎彌平治社長は、外国人客は増加傾向にあるが、「蔵王としては国内客を大切にしたい。ダイナミックプライシングなども検討してみたい」考えを示した。
旅行業者からは「団体イベントがあるといい」「蔵王ロープウェイが混雑し、樹氷鑑賞のための待ち時間が長い。緩和解消のための手立てを」―などの意見が出された。今後の運営に生かしていく方針だ。