岐阜県の下呂市と中津川市は4日、共同の観光PRイベントを東京・丸の内の観光情報などの発信拠点・東京シティアイ(JPタワー内)で開催した。パンフレットの配布や特産品などが当たる抽選会の開催で買い物客らに観光スポットやイベントを紹介。直近の誘客だけでなく、2027年にリニア中央新幹線の駅が中津川市に開業する計画を踏まえ、首都圏での両市の認知度アップを目指した。
市境を接する両市は、10年に下呂・中津川広域観光振興協議会を設置し、広域観光の活性化に取り組んでいるが、共同のPRイベントを東京都内で実施するのは初めて。
PRイベントの冒頭に両市長があいさつ。青山節児・中津川市長は「リニア中央新幹線の駅の開業も決まっている。自然が豊かな中津川をもっと知ってほしい」、野村誠・下呂市長も「下呂温泉は三名泉の一つで、多くの旅行者に来てもらっているが、両市の魅力をプラスしてもっと情報を発信したい」と述べた。
イベント会場では買い物客らに観光パンフレットを配布したほか、両市の観光に関するアンケートに回答した人には宿泊券や特産品が当たる抽選会を行った。
中津川市は、豊かな自然が広がる付知峡、馬籠宿や落合宿などの中山道の宿場町をPR。下呂市は、8月1〜4日に開催される下呂温泉まつりなどを紹介した。
リニア中央新幹線は、27年に東京—名古屋間、45年には名古屋—大阪間の開業を目指している。東京—大阪間を約1時間で結び、中津川市内に駅が建設される予定。
青山・中津川市長(左)と野村・下呂市長