岐阜県がこのほど発表した2017(平成29)年の観光入込数は7104万8千人で、前年比1.5%減だった。「天候に恵まれず、特に夏休みや行楽シーズンに雨や台風が多かったことや、観光施設のリニューアル休業などが響いた」と観光企画課。
行祭事・イベント入込数は同2.4%減の994万6千人。最も多かったのは長良川花火大会(岐阜市)の70万人、次いで高山祭(高山市)の43万2千人。高山祭は16年にユネスコ無形文化遺産に登録されてから初開催だったこともあり、前年の31万7千人を大幅に上回った。
一方、観光地点別の集客数をみると、前年割れながらも土岐プレミアム・アウトレット(土岐市)が719万7千人を集め、1位となった。2位は河川環境楽園(各務原市)の494万2千人、3位が高山市街地エリアの361万3千人。
トップテンには入らなかった飛騨古川(飛騨市)だが、映画「君の名は。」の舞台のモデルとなった効果もあり、同42.5%増の38万6千人が訪れた。
観光消費額は同9.5%減の2818億7千万円。1人当たりの平均消費額では、日帰り客分が減少した半面、宿泊客分が微増となった。
外国人観光客(実人数)は微減の83万8千人。中国人団体客の減少や個人旅行への移行などもあり、「前年までの伸びから一段落した」という。客単価の高い欧米からの観光客が飛騨地域を中心に好調に推移しているのが特徴だ。