岸田文雄首相は、24日の参院予算委員会で、能登半島地震に対する観光支援策「北陸応援割」を3~4月に北陸4県を対象に実施する方針を表明した。被害が大きい能登地方については、復旧・復興の状況を踏まえ、適切な時期により手厚い観光支援策を講じる考えも示した。25日に取りまとめる支援策「被災者の生活と生業支援のためのパッケージ」に盛り込む。
「北陸応援割」に関する岸田首相の答弁の内容は次の通り。
「北陸地方には、営業が可能な地域でも予約のキャンセルが相次いでいる、こうした宿泊施設が多数存在していると承知している。
このため、まずは3月の北陸新幹線・金沢―敦賀間開業の機会もとらえて、2月から3月の間、重点的に、正確な情報発信とともに、集中的な観光プロモーションを行いつつ、ゴールデンウイークまでの3~4月を念頭に、北陸4県(石川、富山、福井、新潟の4県)を対象として、1泊2万円を上限として旅行代金を割り引く「北陸応援割」を実施することとしたい。
また、甚大な被害が生じている能登地方については、政府を挙げて全力で被災地の復旧・復興、被災者の生活と生業の再建に取り組み、その状況を踏まえ、適切なタイミングで、より手厚い観光需要喚起策を検討していきたい」