巨大な火の鳥が道後温泉本館を包むラッピングアート完成


 巨大な火の鳥が道後温泉本館を包むラッピングアートが完成した。

7月19日(金曜日)、松山市・道後温泉本館前にて「道後温泉本館ラッピングアート発表会」が開催された。最頂部約20m、周囲約100m以上に及ぶ巨大な工事仮設物に「火の鳥」のラッピングアートが描かれ、営業しながら行われている保存修理工事を鮮烈にアピール。これまで本館でのプロジェクションマッピング「道後温泉×ネイキッド MESSAGE -火の鳥、到来-」の開催や、手塚プロダクション制作のオリジナルアニメーション「火の鳥”道後温泉編”」の制作、配信を行ってきた道後REBORNプロジェクトが打ち出す最大規模のコンテンツとなる。当日は松山市「いい、加減。まつやま」応援団長である友近が応援に駆け付け、発表会をにぎわせた。

道後温泉本館ラッピングアートが完成。本館が巨大な火の鳥と歴史絵巻に包まれた。 ©TEZUKA PRODUCTIONS道後温泉本館ラッピングアートが完成。本館が巨大な火の鳥と歴史絵巻に包まれた。 ©TEZUKA PRODUCTIONS

 

 

 

松山市の観光の顔である道後温泉本館は、明治27年の改築から125年を超え、2019年1月15日から保存修理工事を行っている。重要文化財の公衆浴場としては全国で初めて、営業しながら行われている保存修理工事の期間中も入浴を楽しめ、この期間にしか見られない様々な魅力を発信するために、松山市では「道後REBORNプロジェクト」を展開中。手塚治虫のライフワークといえる「火の鳥」とコラボレーションし、様々なコンテンツやイベントを打ち出している。「火の鳥」は永遠の生命の象徴、太古から人々を癒し続けてきた「道後温泉」そして「道後温泉本館」とのコラボで、日本文化の「再生」の物語を綴っている。

現在、道後温泉本館の入口はこちらの北面となっている。火の鳥オブジェとお出迎えパネルが目印。 ©TEZUKA PRODUCTIONS現在、道後温泉本館の入口はこちらの北面となっている。火の鳥オブジェとお出迎えパネルが目印。 ©TEZUKA PRODUCTIONS

平成の時代まで道後温泉の正面入口だった西面に、1月15日に火の鳥の日除け幕と灯籠を設置。2月15日からは、明治時代に実際に入口として使われていた北面に入口を変更するとともに、その2階部分に火の鳥のオブジェを設置。さらに4月27日からは、京都二条城でのプロジェクションマッピング等で知られるネイキッドによるプロジェクションマッピング「道後温泉×ネイキッド MESSAGE -火の鳥、到来-」をスタート。道後温泉本館の障子をスクリーンとして、神話時代から飛鳥時代までの道後温泉の歴史絵巻を音と光のデジタルアートで演出し、連日入浴客や観光客を楽しませている。 

「道後温泉×ネイキッド MESSAGE -火の鳥、到来-」毎日19時~21時30分開催中(15分毎) ©TEZUKA PRODUCTIONS 企画演出 NAKED Inc.「道後温泉×ネイキッド MESSAGE -火の鳥、到来-」毎日19時~21時30分開催中(15分毎) ©TEZUKA PRODUCTIONS 企画演出 NAKED Inc.

 5月24日には、手塚プロダクション自ら制作したオリジナルアニメーション「火の鳥”道後温泉編”」を公開。現在、プロローグ「大国主と少彦名」、第1話「聖徳太子、来浴」が道後REBORN公式サイト他で無料で視聴できる。同作品は、神話時代から飛鳥時代まで、道後温泉に伝わる大国主命と少彦名命にまつわる「玉の石伝説」や、西暦596年に聖徳太子がこの地を訪れたとされる物語を基にした短編アニメ。声優として、火の鳥役に水樹奈々、少彦名役に三森すずこ、そして、大国主役にはつるの剛士が出演。作品を通じて全国に、世界に、その魅力をPRしている。
そして7月19日、夏休みのスタートを控えた道後温泉本館東面の振鷺亭(しんろてい)前にて、「道後温泉本館ラッピングアート発表会」が行われた。道後温泉本館ラッピングアートとは、保存修理工事の第1期工事期間中、風雨から文化財を保護するため本館の東側を覆う「素屋根」と呼ばれる覆いの最頂部約20m、周囲約100mもの範囲に、道後REBORN×火の鳥の世界を描き出す巨大なもの。道後温泉本館の四方それぞれに、火の鳥や道後温泉のシンボルである白鷺、アニメにも登場する歴史上の人物が描かれ、訪れる人は本館の周囲を回遊しながらその景観を楽しむことが出来る。さらに、本館北面には10枚のウォールアートパネルが出現。横3m×縦1.5mの「火の鳥、到来」パネルや、アニメのストーリーを手塚プロダクションが「マンガ化」したマンガパネルも登場。フォトスポットとして道後温泉本館の呼び物となった。また、このウォールアートパネルや本館周囲に設置された看板にはAR機能が仕込まれており、専用の無料アプリをダウンロードしスマートフォンをかざすと、ラッピングアートが動き出すかのような動画や、オリジナルフォトフレームなど、7つのARコンテンツを楽しめる仕掛けもある。

本館北面にはマンガパネルを含む10枚のウォールアートのパネルが登場。AR機能も付いている。 ©TEZUKA PRODUCTIONS本館北面にはマンガパネルを含む10枚のウォールアートのパネルが登場。AR機能も付いている。 ©TEZUKA PRODUCTIONS

 その発表会に、松山市の「いい、加減。まつやま」応援団長である友近が応援に駆け付けた。「本日は、演歌歌手、水谷千恵子の代理として来ました」と言って登場し、会場を笑いで包んだ友近。出身地である松山市の道後温泉をプライベートでもよく訪れ、写真を撮っていて、「ラッピングアートもあり、道後温泉本館は営業していて入浴も楽しめることを伝えられるので、すごくありがたい」と述べた。また、2013年、14年に松山市が制作したアニメに自分役で出演しており、続編の制作が決定している「火の鳥”道後温泉編”」にも出演したいと述べ、発表会を見に駆け付けた地元の人々から大きな拍手を受けていた。

発表会には友近が登壇。「火の鳥、到来」のウォールアートを除幕。地元への熱い想いを語った。 ©TEZUKA PRODUCTIONS発表会には友近が登壇。「火の鳥、到来」のウォールアートを除幕。地元への熱い想いを語った。 ©TEZUKA PRODUCTIONS

 正午、明治から道後温泉に時を告げてきた、道後温泉本館の振鷺閣(しんろかく)にある「刻太鼓」が12回打ち鳴らされた後、GONNAの太鼓の前奏に乗せて発表会はスタート。その後「火の鳥、到来」パネルの除幕にあたり、現在開催中のプロジェクションマッピングのテーマ曲に乗せて、和太鼓とマリンバによる気鋭の打楽器集団GONNAによる演奏が行われた。また同日19時からは本館北面にて、実際のプロジェクションマッピングとシンクロしたスペシャルライブが行われ、あいにくの梅雨空ではあったものの、最新のデジタルアートと、伝統的な和太鼓やマリンバの美しい音色が織りなす迫力あるコラボレーションに、本館の周囲は多くの観衆であふれ、あたかもお祭りのような熱気とにぎわいに包まれた。

気鋭の打楽器集団GONNAによるプロジェクションマッピングと太鼓・マリンバの白熱のコラボライブ気鋭の打楽器集団GONNAによるプロジェクションマッピングと太鼓・マリンバの白熱のコラボライブ

 1月15日から次々に、想像を超えるコンテンツを発信している「道後REBORNプロジェクト」。巨大なラッピングアートはその最たるものと言える。文化財の保存修理工事エリアをこのような形と規模で装飾するのは極めて珍しい試みとなる。道後REBORNプロジェクトでは今後も、様々な新たな魅力の発信を行っていく。この夏休み、是非、実際に道後温泉を訪れて、入浴やまち歩きを楽しみながら、身も心も癒されてみてはいかがだろうか。

【道後REBORN公式サイト】
「火の鳥”道後温泉編”」配信中
https://dogoreborn.info

オリジナルアニメーション「火の鳥”道後温泉編”」
https://youtu.be/FgPl9Lro80g

道後REBORNプロジェクト
プロデュース・ニュース配信 株式会社ポニーキャニオン

 
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