帝国データバンクによると、今年1月の全国企業倒産(負債1千万円以上の法的整理)は809件、負債総額は3016億9600万円だった。件数は6カ月連続で前年同月比減少。負債総額は4カ月ぶりに同増加した。
件数は前年同月比5.3%減少、前月比11.4%増加。額は前年同月比31.5%、前月比71.6%それぞれ増加した。
件数を業種別にみると、7業種中4業種で前年同月比減少した。特に建設業(168件、同12.0%減)が16カ月連続で減少。小売業(150件、同13.3%減)も2ケタの大幅減となった。建設業は公共工事の増加傾向、小売業は個人消費の回復が背景にあると同社ではみている。
一方、サービス業(168件、同6.3%増)と不動産業(33件、同3.1%増)の2業種は前年同月を上回った。
地域別では、9地域中3地域で前年同月比減少。関東(255件、同28.6%減)、北陸(21件、同40.0%減)、四国(11件、同15.4%減)のいずれも2ケタの大幅増となった。
北海道(28件、同47.4%増)、東北(34件、同61.9%増)、近畿(234件、同10.9%増)、中国(38件、同46.2%増)、九州(66件、同26.9%増)の5地域は2ケタの大幅増となった。
規模別では、負債5千万円以上1億円未満(104件、同27.8%減)が大幅に減少。負債5千万円未満(458件、同1.6%増)は増加し、倒産全体に占める割合は56.6%と、半数以上となった。