JTBは、年末年始(12月23日〜1月3日、出発日基準)の宿泊旅行動向の見通しをまとめ2日に発表した。曜日並びから休みは短めで、国内旅行人数は2876万4千人と前年比で0.6%の微増にとどまると予測。クリスマスイブの24日を休めば12月23〜26日の4連休で、この間は高速道路のETC休日割引が適用されることもあって、旅行者が増えそうだ。
今回の年末年始の一般的な休みは、昨年同様12月31日〜1月3日の4日間と短い。同社のアンケートによると、出発日は12月30日(16.4%)が最も多く、2番目が31日(15.9%)。ETC休日割引が年始は元日から3日までの3日間しか適用されないため、帰着日は1月2、3日に集中すると見込まれ、元日から5日まで適用された今年の正月以上に帰着日の混雑が予想される。
「週末にクリスマスを迎えることもあり、都市やテーマパークの夜景やイルミネーションを楽しむ旅行者が増えそう」(JTB)。また、年末のピークを避けてゆっくりと温泉を満喫する家族連れの旅行者も多いと見込まれる。
方面での特徴を言えば、新青森まで開通の東北新幹線を利用した青森や函館をめぐる旅行が注目されている。大河ドラマによる龍馬人気は根強く、京都、高知、長崎は引き続き旅行者でにぎわう見込み。
海外旅行は短い休みの影響を受けるものの、昨年以来の円高基調もあり、羽田空港の国際化によって座席供給の増えるアジア方面や、ヨーロッパ方面を中心に増加が見込まれる。旅行人数は前年比3.4%増の58万2千人と予想している。
旅行平均費用は国内が1.6%減の3万1800円、海外が4.4%増の20万3千円の見込み。