9連休も可能だが景気や所得が影響
JTBは4日、年末年始(12月23日~来年1月3日)の旅行動向を発表した。今年は23日が祝日ではないが、27日を仕事納めとすると、28日から1月5日までの9連休も可能な日並び。しかし、景気の動向や所得の伸び悩みなどから、国内旅行人数は前年比2.1%減の2926万6千人、国内旅行平均費用は5.9%減の3万2千円と予測している。
JTBが実施した旅行動向アンケートでは、年末年始は「旅行日数を減らす」「質素に過ごす」など出費については控えめな傾向が見られるという。
前年と比べて好調なエリアは、令和で話題の伊勢志摩方面。台風15、19号で被災した14都県への旅行を支援する観光庁の「ふっこう割」で、対象地域の旅行需要が高まると見込まれる。アンケートによると、気になっている旅行場所は「温泉」が最も多かった。
同行者は「家族連れ」が全体の65.2%を占めている。目的については「毎年恒例なので」(43.1%)や「家族一緒に過ごすため」(36.2%)が多い。旅行日数は、「1泊2日」(30.5%)が1.6ポイント、「3泊4日」(17.8%)が2.2ポイントそれぞれ増加し、「2泊3日」(27.7%)は1.3ポイント減少した。
一方、海外旅行人数は0.3%増の76万2千人、海外旅行平均費用は1.0%減の20万2千円と予測。人気の旅行先は1位がハワイ、2位がグアム・サイパン、3位が台湾だった。