帝国データバンクによると、旅館経営の偕楽園観光(徳島市)は、11日に徳島地裁から破産手続き開始決定を受けた。
同社は、1916年創業、56年2月に法人改組された老舗の旅館。同市内名所の眉山の麓に立地する旅館として、66年11月に「徳島グランドホテル偕楽園」を新築開業、74年1月には新館を増築し、和室54室、ツインルーム20室のほか、700人を収容できる宴会場も構え、観光客や企業などの宴会需要を取り込んでいた。その後、郷土料理店やフランス料理店、展望レストランも併営して業容を拡大し、2002年12月期には約5億円の年収入高を計上していた。
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