徳島県が観光商談会 首都圏で初開催


飯泉知事のプレゼンテーション

 徳島県は15日、徳島の観光や名産品などを紹介する「『オール徳島』観光商談会」を東京・目黒のホテル雅叙園東京で開催した。首都圏で観光商談会を行うのは初めて。旅行会社や県内の観光施設担当者など約200人が参加した。個別商談会のほか、徳島県の飯泉嘉門知事による観光プレゼンテーションなどが行われた。

 「オール徳島」観光商談会は、商談会、飯泉知事による観光プレゼンテーション、懇親会の3部構成で実施した。
 観光プレゼンテーションでは、「とくしまレガシーの創出」として地域の魅力をPR。徳島文化の森総合公園や、大鳴門架橋記念館「エディ」でのチームラボのデジタルアート作品の常設展示や西日本最大規模の映画祭「徳島国際映画祭」の実施、18年8月30日~9月2日に池田湖で開催する「WWAウェイクボード世界選手権大会2018」、生涯スポーツの祭典「ワールドマスターズゲームズ2021関西」などを紹介した。

 インバウンドの現状については、外国人延べ宿泊者数は前年比39.5%増加していることを報告。今後は来県が多い香港や台湾からの誘客を促進する。徳島県の防災、観光の主要拠点でのWⅰ―Fiの整備率は全国1位の91.9%で、「Tokushima Free Wⅰ―Fi」を設けるなど外国人向けのWⅰ―Fi整備を進める。

 観光トピックスとしては、「食」をテーマに「徳島に、『旅』して『食べる』楽しみ」を提案する。東部エリアでマリンピア沖洲に4月にオープンした「徳島新鮮なっとく市」や大塚国際美術館でのゴッホの「花瓶のヒマワリ」全7点の公開などを挙げた。

 飯泉知事は「徳島なので損はさせない、得(徳)をさせたい」と旅行商品の造成や徳島への来訪を呼び掛けた。
 徳島県は、2015年から3年連続で県内宿泊者数が全国最下位となっている。アプローチが不足している首都圏の旅行会社との連携などにより県内への誘客を推進する。

 
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