コロナ対応BCPの策定、訓練など実施
鹿児島県指宿温泉旅館事業協同組合は3月17日、新型コロナウイルス感染症対策を発表した。(1)施設内での消毒態勢の充実(2)加盟施設全体で客の受け入れ(3)加盟施設で新型コロナウイルス対応BCP(Business Continuity Plan)の策定および訓練の実施―の三つを取り組む。県内には感染者が出ていないが、発生前(25日現在)から対策を整え、安全・安心な場所であることを発信する。
鹿児島県は3月25日現在、新型コロナウイルスの感染者はまだ出ていない。対策は、感染者が出ないうちの準備として取り組んでいる。
加盟施設では、従業員が手洗いを行うほか、館内各所に消毒液を配置。新型コロナウイルスの感染者が出るなど、さまざまな要因で旅館が休業した場合は、組合加盟施設が責任を持って客を受け入れる。また、各施設で新型コロナウイルスに対応したBCP事業継続計画を策定し、訓練を順次実施する予定だ。
3月13日には指宿フェニックスホテルが、新型コロナウイルス感染者が出た場合を想定した訓練を実施。役員や従業員約20人が参加し、緊急対策会議や客の誘導、検温などを行った。
組合に加盟する指宿シーサイドホテルの有村純賴社長は「感染症が出始めたときから、感染症予防の対策を一層強化してきた。今回、より具体的に対応を策定するなど、対策を施している。安心して指宿温泉に訪れてもらいたい」と話す。
13日には指宿フェニックスホテルがコロナ対策訓練を実施。緊急対策会議(上)、検温(下)