指宿白水館(鹿児島県指宿市、下竹原啓高社長)の創業65周年記念式典が6月18日、同館で開かれた(写真)。
同館は1947年に鹿児島市中町の西本願寺前に鹿児島白水館として設立。敷地286坪、木造平木葺125坪、客室12室、従業員7人で開業した。創業者の下竹原弘志名誉会長は1995年から2期4年、国際観光旅館連盟の会長を務めている。
式典の謝恩祝賀会では、下竹原弘志名誉会長のこれまでの功績や鹿児島白水館の開業、指宿地区への進出、指宿白水館開業から現在までの歩みを紹介。下竹原名誉会長と夫人の大女将サツさんへの花束贈呈、下竹原啓高社長による名誉会長や従業員、取引先への感謝のあいさつを行った。
地元医療健康施設の宿泊施設運営を受託
式典では、指宿市内にある医療・健康都市「メディポリス指宿」内の宿泊施設「天珠の館」の運営管理に関する委受託契約を締結したことを発表した。
「メディポリス指宿」は前臨床試験受託の最大手の新日本科学(東京都中央区)が鹿児島県、鹿児島県医師会、指宿市、指宿医師会、地元の民間企業などに加えて、鹿児島大学との協働を視野に入れた産官学の協力体制で取り組んでいるメディポリス指宿構想のもと作られている施設。宿泊施設は白水館の全国でも高い知名度を生かし、同館の旅館運営の経験とノウハウが導入される。
7月1日から、白水館による運営管理を開始。ロビー周辺や客室、レストランなどのリニューアルやスタッフの強化を行い、来年度には新しい名称「指宿ベイテラス」として営業を開始する予定だ。