大阪のＩＲ計画の認定を発表する斉藤国交相（14日午前）
政府は、大阪府、大阪市が夢洲地区に設置を目指しているＩＲ（統合型リゾート施設）の区域整備計画を認定した。斉藤鉄夫国土交通相が14日午前、首相が本部長を務めるＩＲ推進本部の会合を経て正式決定した。開業は２０２９年秋～冬ごろの見込み。一方で、長崎県が提出した区域整備計画は継続審査となった。
認定に当たっては、国土交通省が設置した有識者で構成する審査委員会が計画を審査。ＭＩＣＥ施設や宿泊施設の機能、経済効果、カジノの設置に伴うギャンブル依存症対策などについて計画を点数で評価した。大阪の計画に対する審査委員７人の平均点は千点満点で６５７.９点。点数だけが評価基準ではないが、６００点以上という認定条件をクリアした。
大阪のＩＲ区域整備計画の認定について斉藤国交相は14日の記者会見で、「日本の魅力を世界に発信する観光拠点となることを期待している」と述べた。
長崎県の区域整備計画は、審査が終了していないとして継続審査となった。観光庁は、継続審査となった具体的な理由は審査中として明らかにせず、審査の期限も設けられていないと説明した。
政府はＩＲの設置について当面、最大３カ所としている。観光庁では、他の地域から新たに区域整備計画を募集するかについては未定とした。
大阪のＩＲ計画の認定を発表する斉藤国交相（14日午前）
