政策金融公庫、中小企業の景況で「悪化」の表現削除


 日本政策金融公庫はこのほど、今年6月の中小企業景況調査報告を公表した。それによると、同月の中小企業の売上DI(増加とする企業割合から減少とする企業割合を引いた値、季節調整値)はマイナス15.5で、前月のマイナス23.9から8.4ポイント、マイナス幅が縮小した。同公庫は中小企業の景況を前月の「一部に下げ止まりの動きがみられるものの、基調としては悪化が続いている」から上方修正、「一部に下げ止まりの動きがみられる」として「悪化」の表現を削除した。

 調査は3大都市圏(首都圏、中京圏、近畿圏)の同公庫取引先900社に行った。有効回答数は567社で、回答率63.0%。

 同月の売上DIは24カ月連続のマイナス値ながら、昨年10月(マイナス17.2)以来、8カ月ぶりにマイナス10台に回復した。今年2月のマイナス44.6を底に、上昇基調に転じている。

 今後3カ月の売上見通しDI(季節調整値)はマイナス2.1で、前月のマイナス9.4から7.3ポイント、マイナス幅が縮小した。ただ、12カ月連続でマイナス値が続いている。

 同月の利益額DI(同)はマイナス32.7で、前月のマイナス30.8から1.9ポイント、マイナス幅が拡大。24カ月連続でマイナス値が続いている。  黒字の企業割合から赤字の企業割合を引いた値も前月のマイナス36.1からマイナス37.3へ、1.2ポイント、マイナス幅が拡大。6カ月連続のマイナス値となった。

 資金繰りDI(余裕とする企業割合から窮屈とする企業割合を引いた値)は前月のマイナス15.4からマイナス16.7へ、1.3ポイント、マイナス幅が拡大。22カ月連続でマイナス値が続いている。金融機関の貸出態度DI(緩和とする企業割合から厳しいとする企業割合を引いた値)は前月の3.3から4.0へ、0.7ポイント上昇した。

 
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