神奈川県庁舎など
国の文化審議会はこのほど、横浜市の神奈川県庁舎=写真=など9件の建造物を重要文化財に指定するよう萩生田光一文部科学相に答申した。これにより、国宝・重文(建造物)は2509件・5122棟になる。
神奈川県庁舎は関東大震災の後、1928年に建てられた。横浜税関本関、開港記念会館とともに「横浜三塔」といわれ、県庁舎は「キングの塔」として知られる。
官公庁舎として鉄筋コンクリート構造を採用した最初期の例で、相輪や宝形屋根を模すなど象徴的な塔を持つ庁建築の先駆。内装には宝相華紋(ほうそうげもん)など、和風を基調とした優れた意匠を見せる。
その他の重文指定建造物は次の通り。
【新指定】
塩原家住宅(前橋市)▽水準原点(東京都千代田区)▽旧島津家本邸(同品川区)▽金剛寺(大阪府河内長野市)▽徳善家住宅(徳島県三好市)
【追加指定】
喜多家住宅(石川県野々市市)▽摩尼院(大阪府河内長野市)▽木村家住宅(徳島県三好市)
神奈川県庁舎