
抱負を語る島川会長=前列右端
新たな観光系学会として「日本ホスピタリティ観光学会(https://www.nhta.jp/)」が4月20日、発足した。会長には神奈川大学国際日本学部教授の島川崇氏、副会長には宝塚医療大学観光学部准教授の神田達哉氏が就任。顧問にJTB相談役の田川博己氏が就いた。
団体の英文名は「NIppon Hospitality & Tourism Academia(略称・NHTA)」とした。
同日、東京都豊島区のJTBツーリズムビジネスカレッジで開いた設立総会で、島川会長は「学会というと閉鎖的なイメージがあるが、本学会は開かれた学会を目指す。39会員からの出発で、旅行会社、ホテルなど観光業界出身の大学教員も多い。産業界の最前線と観光産業発展を願うアカデミアによる真の産学連携を実現する」と抱負を語った。
同学会では、〝真の産学連携〟に加えて、「人文学、社会科学、自然科学のどこにも偏らない、バランスの取れた学際的なアプローチ」「観光教育の実践的活動の支援」「観光学書諸目の教科書刊行の推進」などを行う。
定款には、学会の目的として①ホスピタリティ・観光学分野への学術的貢献②ホスピタリティ・観光従事者の人間的幸福の追求③地元住民の幸福に関する観光振興策の検討④国民の幸福に資する観光産業及び観光地域の持続的な発展への貢献⑤時代の要請に敵い青少年の幸福に資する観光人材の育成―を掲げた。
設立総会に際し、田川顧問は次のメッセージを寄せた。「この度は、日本ホスピタリティ観光学会の設立、誠におめでとうございます。持続可能な観光の実現に向けて、ツーリズム産業の明るい将来のために、ホスピタリティマインドを持った次世代の観光人材の育成と教育プログラムの開発や普及に大きな役割を果たされることを期待しております」。
抱負を語る島川会長=前列右端